やべごめん、長いw でも出来る限り頑張ったので読んで欲しいw わかる所は読み飛ばして。 実践的には一番最後だけ。他はほとんど理論とマニュアル。 やっぱ密度をモノバンド的にしか捕らえてない人が多いのかなー。 強くうなずいてくれた人はいると思うんだけど。 >>490 結論から言うと484氏が言ってるようにバンドコンプが鍵になる。 そんでもって基本的に音圧音圧といわれてるものの実際多くの人が 気になってるのはあくまで聴感音圧だと思う。 そんで聴感音圧を稼ぐために必要なのが実は 帯域バランスならぬ密度バランスじゃね?って話。 ・密度調整のやり方は 1.バンドコンプorバンドエキスパンダーでの一括調整 2.[EQ→モノバンドコンプ]と[EQ→モノバンドエキスパンダー] での部分調整 が基本。 (エキスパンダー?馬鹿か。という人も多いと思うけど 失敗したミックスには使えることは実は多いし 正直高域はエキスパンダーでの処理を覚えて助かるはず。) どれくらい密度が上がったり下がったりするかは リダクション量と思ってかまわないけれど 絶対に勘違いしてはいけない、そして最重要なのが "音量大=密度大とはならない"こと。 密度は"RMSや音圧とも違います"。あえて言うならRMSと ピークメーターの動きの「差」。 この説明で ”マスタリングでスペアナが明らかにドンシャリのひょうたん型であるにも かかわらず中域の密度が一番高いこともありえる” という言葉が理解できればたぶん以下の説明は釈迦に説法。 ・コンプの考え方 単純にコンプでスレッショルドを下げて音量が低くなる状態は 密度高のレベルが低い状態。RMSも当然下がるー。 エキスパンダーはスレッショルド以上を伸張する場合(多くはこちら)と スレッショルド以下を伸張(ゲート)出来るものがあるがどちらにしろ 突っ込めば突っ込むほど密度は低くなる事を認識して欲しい。 ・各帯域でのEQ 本当に特定帯域だけ反応させたければブースト(カット)した時に スレッショルドに反応するようにする。 いつでも反応しているようならブーストで効果を強めるか カットで弱めるかで考える。 ・総合での見方。 プリマスタで音圧を稼いでいる場合 常にコンプエキスパンダーがかかっていることを意識する。 EQ→モノコンプ→EQ→エキスパンダー→マルチバンドコンプ→リミッター の構成を例とするとで原音より密度を下げるには エキスパンダーのリダクション量>コンプ+バンドコンプ+リミッターのリダクション量 になることがわかればOKー。これがわかればエキスパンダーどこに刺しても上の式が 成り立つこともわかるはず。 密度が薄くなるか濃くなるかは単純にエキスパンダーと コンプ、リミッター類のリダクション量の差で判断していいと思う。 最初の方で高域の処理がしやすいって言ったのはこのことで パーカッションや歪が深いギターとか高域は密度が高くなりがちで すぐ詰まってしまうことが多い。けれどせめて詰まらないようにレベルを 引き上げる方法がエキスパンダーを用いる方法、ということ。 ハイやローがすぐ詰まって(耳に痛い、低音が出てきてこもる)レベルが稼げない 時はEQとコンプ類だけしかしらないと各トラックのMIXまで戻らないと解決できないんだけど この方法を知ってると2mixで処理できる。 しかも楽器ごとに影響が分散されるのでミックスでやりきってしまうよりいいこともある。 またジャンルごったの自作CDなんかではジャンルの印象の差を大分改善できることも。 バンドエキスパンダー(ソナルクシスやWAVESにある)をお持ちの方は 笑えるほど修正が楽になるはず。お試しをー。 ・最終的に行き着く音圧。 エキスパンダーを意識するとかなり安定するようになる。 ここのたいていの人は音が詰まったらどこが詰まってるかわかる レベルではあると思うから、音量を上げたら問題帯域をエキスパンダーで修正しつつ 必要ならば帯域バランスを従来どおりEQで修正する。 そうしていくと最終的に各帯域が適切な密度になっていてかつ 音圧はかなり高いはず。 (ジャンルごとの適切な密度、好みの密度は流石に聞いて研究して欲しい) ただしもちろん全帯域にわたって処理しなければいけないわけじゃない。 とくにEQはものすごくあっという間に空間が崩れるので リニアフェイズでも過信しないこと。 ・実践方法(手抜き版 実践的にはもっとやることを限定してもいい。 多くの場合実音帯域の80hz〜10kの間で大きくEQ操作すると空間崩れが酷くなって しまいあまり多く調整は入れられない。 EQだけでも崩れるのだから更にモノバンドコンプとモノバンドエキスパンダーでの 密度調整はかなりの荒業。空間が崩れやすいのでどうしようもない時だけに。 理論として覚えとくだけでいい、基本は 「EQ→バンドコンプ→マキシマイザー」 で出来るところまででOK。 しかもクロスオーバー周波数は3バンドならば30〜70hzと10khz辺りで構わない。 更に言うなら少し余裕があるくらいまで単純にマキシマイザーで稼いだら 低域側はコンプ設定にして密度を上げつつ音量を上げ、高域は エキスパンダー設定にして密度を維持しつつ音量を上げる。終。 実音帯域外で音量を稼ぐのは実はかなり有効。直接的な音量が上がらないので 実感として感じにくいかもしれないが聴感音圧は上がっているので 他ソースと比べてみるといい。 更に実音帯域外ということは音色、つまり音色、ジャンルにも縛られにくい手法である。 全曲とおしのマスタリングでも何も基準がないより雰囲気をあわせやすくなるはず。 正直特性曲線で敏感なところを付く手法は一番最悪だ。 確かに音量は大きく感じるだろうがそれはうるさくなっているだけ。 よく考えて欲しい、一番敏感なところは一番音が壊れてるかどうかがわかる部分でもある。 パーカス単体などなら十分有効ではあるけど2mixになってから手を加えるとしたら 苦渋の決断であって欲しい。 こんな感じで。 正直まだまだ全然情報量が足りなくてわからないかもしれないが わからなかったら出来る限り答えようと思うー。