Daily Life

Home/Back Issues

コメントなどありましたらiseda213_at_gmail.comまで。(_at_を@に変えてください)

July 2009



July 3, 2009 (Fri.)

発表演習は二本立て。進化心理学と改良的心理学としての認識論。

授業は科学知識社会学の話と文パラダイムの話。 レポート課題発表。

科学史読書会は最終回。 ポアンカレ、アインシュタイン、ミンコフスキー、ヒルベルトと いった人たちの関係を18世紀以来の物理学史の文脈で考えると また違った見え方がありますよといった話。


July 1, 2009 (Wed.)

あたふたしている間に7月がきた。

午前の授業は代替医療と科学社会学。 この間放送大学用につくった資料を流用したら 逆に混乱してしまった。全然構造の違うものはそううまくくっつかない。

午後の演習は共通先祖説と類似性。 ソーバーの議論をまとめると、 一定の実質的な前提条件をおいてやると、 二値的な性質については類似が共通先祖説にとって、 相違が分離先祖説にとってそれぞれ有利な証拠になる。 多値的な性質の場合は、性質間の関係次第では距離の近い相違はかえって 共通先祖説に有利な証拠となる。 証拠として使える性質がいくつもある場合、単に似ている点と違っている点の 数だけ数えればいいというわけではない。 一定の条件下(特に適応的でない形質という条件下)では、一つの類似が 100の相違と同じくらい強い証拠力を持つ。 ほとんど現実味がないくらい単純化されたモデルとはいえ、こういう 原理的な分析をしているのは他では見たことがない。おもしろい。 が、おもしろがっているのは教員だけかもしれない。

そのあと会議一件。定刻に行ったのにすでにはじまっている。


June 2009



June 30, 2009 (Tue.)

今日まで〆切の原稿があるのだが執筆要領が見あたらない。


June 29, 2009 (Mon.)

授業はアブダクションをめぐる応酬と自然な存在論的態度。 PsillosのNOAへの批判がアンフェアというか理解する気がないというか。


June 28, 2009 (Sun.)

午前中は科研費の打ち合わせ。STSとクリティカルシンキングをどう融合させるか。

午後は STSネットワークジャパンの関西研究会というところで講演。 というか、科研費の計画について説明。 発表資料はこちら

後半は一昨年まで一緒に研究していた阪大の某君の院生時代の研究。 考古学におけるねつ造事件の事後処理のプロセスで妥当性境界がどう つくられていったかという話。 意外に社会認識論と近い問題意識で研究していたので驚く。 「なんてん」の研究のときはそういう話はしなかったからなあ。

飲み会ではデンマークの人たちと話す。 デンマークのSTSコミュニティと国のコンセンサス会議はあまり接触がないのだという 話とか、最近はトルコからの移民はおちついて、むしろイラン人の移民が多いとか。


June 27, 2009 (Sat.)

某学会編集委員会などの用件で日大へ。 日大前の通りは賑やかでよい。

行きと帰りは授業の予習。さすがに行き帰りまるまるつかえばけっこう進む。


June 26, 2009 (Fri.)

発表演習はお休み。

授業は科学の変化三回目。ラカトシュとかファイヤアーベントとか。 ストロングプログラムの説明の途中で時間切れ。


June 25, 2009 (Thr.)

朝から某ヒアリングの予行演習につきあう。 あまり役にたたず。

午後は会議三件。

納涼にゆく。床というものを体験。意外にリーズナブルなお値段。


June 24, 2009 (Wed.)

午前の授業はレポートの返却、解説、科学的実在論論争のまとめ。 代替医療の話に入ったところで時間切れ。

午後の演習は今回から共通先祖説。体系学の話がもう少しメインで 出てくるのかと思っていたら、ほとんどはもっとベーシックな、そもそも 類似性が共通の先祖を持つという仮説の証拠となるか、みたいな話。

授業と発表の準備。週末の打合会のための書類処理。


June 23, 2009 (Tue.)

朝から会議二つ、臨時ミーティング一つ。 なんだかまた役職がふえた。 とりわけ時間が足りない時期にまったく。

とか書いているとまた仕事が降ってきた。

周囲ではやっているらしい 性格テスト をやってみるとISFP型と出た。「見ているだけで口は出さない」 「十六のタイプのうち、もっとも目立たない存在」。 たしかにそうそう、といっても、他の類型の説明も自分がその分類になりましたって言われたら けっこう納得しそうなものが大半。バーナム効果。 あれ、もう一回やったらINFPになった。

レポートの採点に思いの外時間がかかる。


June 22, 2009 (Mon.)

先日 アップした『科学と社会的不平等』へのコメントに対して、 訳者さんからのリプライが公開されています。 こんなに迅速かつ誠実に対応していただけるとは。 リプライの大半に対しては同意しかねるのですが、まあこれだけオープンに やっているので、あとはどっちの言い分がもっともか読者に見比べて判断して いただければいいのかも。

稲葉振一郎さんから『社会学入門』をお送りいただく。ありがとうございます。 方法論的な個人主義や合理主義が当たり前な経済学の視点から 方法論的全体主義や非合理主義が当たり前な社会学を異文化として覗きつつ 解説した、という感じのアプローチ。本文では哲学っぽい話は抑え気味 なのだが、文献案内はなんか哲学系の本がえらくスペースをとっている。

最近出版された『社会心理学事典』を一部購入。一項目だけ書いたので著者割引が 適用されてちょっとお得(でも個人で買うにはやはり高い)。全体像の概観に 役立ちそう。あれ、いきなり誤植発見。一応二校まで見たんだが。

授業。構成的経験主義2回目。 ファン=フラーセンは信念と実践の間の齟齬を説明するために コミットメントとかイマージョンとか言い始めるわけだが、その論法は 自分自身に返ってくるよ、というシロスの論点などについて。 たとえば、科学者は「見てないときにも世界が存在している」と 本当は信じていないんだけど、「見てないときにも観察可能な対象は 同じ規則性でふるまっている」という世界観に没入して 行動して(ちょうどゲームの世界に没頭するように)いるだけだ、 というような考え方をファン=フラーセンは排除できなくなるのではないか、というような。 take home exam課題発表。しかし課題にした箇所について今日講じるつもりが 時間切れ。

最近の講演とか事典項目とかオンラインでの公開とかを反映させて 業績リストをアップデート。


June 20, 2009 (Sat.)

レポートの山をもう一つ片付け発送。 これであと一山おわらせれば今学期前半の山は終了。 しかし発表まであと一週間なんだが準備する時間はとれるんだろうか。


June 19, 2009 (Fri.)

急にまた暑くなった。これまで京都の6月にしては過ごしやすかったので 密かに喜んでいたのだが。

発表演習は文化遺産防災学について。 立命とかで 学際的にやってるらしい。

授業はクーンの科学革命の構造、通約不可能性、観察の理論負荷性。 似たような授業を二つ並行してやっているのでどちらで何をしゃべったか よく分からなくなっている。これが同じ授業二回なら進度だけチェックしておけば いいのだが。 体力が持たないので途中から座って授業。


June 18, 2009 (Thr.)

なんとか書評をしあげて発送。


June 17, 2009 (Wed.)

宣伝。
STS Network Japan の第1回関西定例研究会という ところでこんどしゃべります。「STSとクリティカルシンキング教育: 実り多い融合は可能か」 というタイトルです。 くわしくは STS NJのサイトをごらんください。

午前の授業は科学哲学入門。奇跡論法とテレビのしくみ。 テレビのしくみについては こちらのページを解説につかわせてもらう。 愛知県にある電気屋さんのサイトのようなのだが解説が妙に丁寧だ。 電気屋さんがここまでのコンテンツをつくる動機は? レポート返却には失敗。来週を待て。

午後の演習はソーバー。分子進化レベルでの純粋浮動説と選択説を比較するような 議論はどういう構造になるかというような話とか。 純粋浮動説がやけに単純化されていてそのせいで棄却されているように見える。 集団サイズNであらたに発生した突然変異が浮動で固定する確率が1/2Nだと いうのだが、それは「与えられた時間内にどれも固定しない」という確率を 計算上見落としているんじゃないかとか。また思い違いかもしれんが。


June 16, 2009 (Tue.)

会議二件。なんか大がかりなことに巻き込まれているかも。

レポート採点。一山終了。次の山もけっこう取り崩せたが息切れ。


June 15, 2009 (Mon.)

15日になったが「6月中旬〆切」 の仕事がまだまったく片付いていない。 中旬は25日くらいまでだっけ?

ハーディング著『科学と社会的不平等』 翻訳チェック を公開しました。 書評をたのまれて読んでいくうちに気づいた疑問訳をまとめたものです。 書評は一般紙むけなのであまりネガティブなことが書けないのですが、 これだけ疑問訳があると、単にほめて評者としての責任をはたした というわけにもいかずこういう形になりました。 この本を読んでいて訳に疑問をもったときなどに見比べてみて もらえるといいかと思います。

授業は構成的経験主義について。 経験的に十全というときに、モデルの意図された領域だけ対応していればいいのか、 観察可能なもの全てとの対応が求められるのか、だとすると万物を対象とする ような究極理論しか経験的に十全でありえないのか、といったようなことを議論。 あと、没入と存在論的コミットメントは何か違うのか、といういつもの論点。

最近気がついたが、 Journal @rchive Annals of the Japan Association for Philosophy of Science『科学哲学』 がすでに公開されているようだ。 和文誌の『科学基礎論研究』はまだこれからの模様。これでまたちょっと古めの論文の 検索が楽になる。 わたしの論文・書評でこれで公開されたのは以下のとおり。


June 13, 2009 (Sat.)

科学基礎論学会。 初日の朝は司会だが朝一の発表はキャンセルになったので 少しのんびりと登場。

午後は総会のあと統計の哲学。 統計の哲学なのに提題はベイズ的視点ばかりで論争にならず。

懇親会に出席。


June 12, 2009 (Fri.)

発表演習は休み。

授業はレポートの返却と過小決定。 わたしの授業としてははじめての試みとして今回「模範レポート」も 一緒に配布。学生さんの反応もわりと好意的なので続けるか。

科学史読書会。ベクトル解析や確率論が理論物理学の道具として19世紀末に 発達しましたという話。 ボルツマンが物理学における数学と物理的イメージの関係についてどう思っていたのか、 著者の記述が混乱しているのかボルツマン自身が混乱していたのか、 とにかくよく分からない。


June 10, 2009 (Wed.)

4月の応用哲学会の公開シンポジウムの動画が ウェブで公開されたようだ (通知がないのでまだ上がってないのかと思っていたが先週あがっていた ようだ)。 当日来れなかった方はこちらでどうぞ。 一部の人が期待するような展開にはあまりならなかったのですが。

午前の授業はパラダイム論、リサーチプログラム論と話して、 新しい章に入ったところで終わり。 レポート〆切。また一山ふえた。

午後の演習は選択仮説と浮動仮説を比較するという話。 ソーバーはあくまで尤度主義で両者を比較しようとするのだが、 尤度計算の際にどういうシナリオを考慮に入れるかという取捨選択で 結局シナリオの「もっともらしさ」という考慮要因が働いていて、 それは結局変装した事前確率なんじゃないかという気がする。
先週疑問に思っていた件は結局わたしの思い違いだったことが判明。 サンプルサイズが無限大だと平均値は当然だが浮動しない。 時間を大きくするのと集団サイズを大きくするのでは浮動について 逆の効果があるわけだ。

雨の中呼び出されて会議。


June 9, 2009 (Tue.)

トロント大のYiさんの講演会。数や集合は見えるか。 数は見えるが集合は見えない、数は複数のものが持つ複数的性質であり、 集合が持つ単数的性質ではない、というような趣旨の話。 なかなかエネルギッシュでよい。


June 8, 2009 (Mon.)

実在論の講義は対象実在論について。 対象実在論が理論の実在性は受け入れないといっても、 モデルのある部分については実在的にとらえるのだ、という話とか。 ちょっと準備不足なところをいろいろつかれてしまった。 授業中に、たしかハッキングがピアジェの発達心理学を援用していた、 という話をしたのだが、部屋に帰って調べてみてもそれらしいものが 見あたらない。というか手元にある実在論関係の本でハッキングとの 関係でピアジェに言及しているものが見あたらない。 まちがいなく誰かの本で読んだという感覚だけはあるのだが。


June 6, 2009 (Sat.)

海遊館に動物とのふれあいコーナーができたというので 様子を見に。かわうその展示ケースのアメニティがだいぶ低そうなのが 気になる。 関係ないが向かいのモールではハワイ州50周年とかの ハワイアンフェスティバルをやっていたようだ。


June 5, 2009 (Fri.)

発表演習は来週の学会の予行演習。DSTについて。 DSTはどのくらい文字通りににうけとることが想定されているのかというようなあたり が議論になる。

わたしの授業は実在論論争後半。無奇跡論法のベイズバージョン。 悲観的帰納法、観察可能性をめぐる論争など。 レポートの返却には失敗。

読書会。19世紀末のヘルムホルツやプランクの理論物理学は ちょっと変だったという話。物理的な像と結びつかない 抽象的な数式からあらゆる物理現象を導出するというようなイメージだったとか。

学生さんたちの企画による動物愛護講演会。 実際に殺処分からのレスキューに当たっている人たちの講演やビデオなど。


June 3, 2009 (Wed.)

午前の授業は天文学の歴史。コペルニクスの翻訳の高橋解説の紹介。 いつもお世話になっています。あとは理論負荷性とクーンのさわり。

ソーバーの演習は今日から第三章。担当わたし。 自然選択説と遺伝的浮動説をどう比較するのかという話。 遺伝的浮動を無限世代続けていった結果が一様分布になるというのが よくわからず、むしろ無限回やったら同じ値に収束するんじゃないのか、とか 考えていたのだが、エントロピーの増大のイメージで考えたらそんな 首をひねることでもなかった。 しかしソーバーは他方で無限集団だと自然選択は決定論的に働く から浮動は影響しないみたいなことを言っているが、 このイメージで浮動をとらえるならそれはおかしい。


June 1, 2009 (Mon.)

実在論の授業は構造実在論。ポアンカレ、ラムゼイ文、マックスウェルにウォラル。

宣伝。
来週の火曜日に、Byeong-Uk Yiさんというトロント大学の先生が 京大の文学部で講演します。数や集合は知覚できるか、という 数学の哲学の話です。ご関心のある方はどうぞ。

Philosophy Talk
"Can we see numbers? Can we see sets?"
speaker
Byeong-Uk Yi
(University of Toronto, Department of Philosophy)
when: June 9, 2009 (Tue.) 16: 30 ~
where: Lecture Room 2, Graduate School of Letters, Kyoto University (京都大学文学部第二講義室)

そういえば、もう一件、6/5金曜日に、学内のNPO団体が 「犬猫の処分の現状」という 動物愛護に関する講演会をやるようです。 講演者はドッグトレーナーの内田うららさん、 時間は18:30〜、場所は文学部第三講義室。 どういう団体かよく知らないので保証はしませんが 関心のある方は様子を見ににいってもよいかも。

週末にたまっていたメールのお返事をいろいろ。 しかしきちんとすべて処理できている自信がない。 もしわたしから急ぎのメールが来るはずなのに来ないぞ、 という方がいたら、きっと忘れているので連絡をください (とここで書いても、だが)。

とか書いてるそばから事務からメールが。いかんいかん。

そのあとさらに自力で二つ発見。やばいやばい。


May 2009



May 31, 2009 (Sun.)

久しぶりに散髪に。

たまりたまったレポートの山に手をつけるも挫折。

あしたの授業、当初の授業予定表と違うところを準備してしまった。 さすがに忘れたふりもできないので予定を組み直す。


May 30, 2009 (Sat.)

人と動物の関係学会の講演で東京へ。東大は五月祭をやっていて、 閑散とした農学部構内でも「獣医さんのサイコロステーキ」とか「水族館の うな重」とか売っている。

わたしの講演は英米倫理学の問題設定や共通了解を理解すれば動物解放論が もっとよく分かりますよ、という話。 配付資料はこちら(パワポをPDF化したもの)。 分かっていたことではあるが盛り込みすぎた。 まだ会ったことのなかった同業者の人とかいろいろ聞きにきてくださったので 感謝。 しかし残念ながら今回の企画をたててくれた方は熱が出たために出席停止 を余儀なくされたとか。

例会の後はまだ5時前だというのに飲み始める。えらく貫禄のある白猫が 店番をしている。


May 29, 2009 (Fri.)

発表演習はベルリン科学アカデミーの使用言語。 何語で発表するかというのは当時の人にとっていろいろな思惑もからむ むずかしい判断だったんだろうな。

わたしの授業は科学的説明の統合モデルと 科学的実在論論争のさわり。 レポート提出日。 フィードバックを見ると、内容よりも、 短めの字数制限で「○字程度」ではなく「○字以内」にした ために苦労した学生さんが多かったようだ。 文章を書くトレーニングとしては「以内」の方が圧倒的にトレーニング になるんで慣れといた方がいいですよ。

科学史読書会。いよいよエピローグ。 1870年代以降のドイツで理論物理学がどうやってサブフィールド として成立していったか、というテーマ。 大きな流れとしては、 もともとは実験をやらない物理学者など物理学者として 認められていなかったのが、 19世紀末に数学者が抽象的な方へどんどん離れて行く中で 物理学に必要な数学的道具を開発できる人材が求められるようになったということらしい。


May 28, 2009 (Thr.)

授業の準備と講演の準備。


May 27, 2009 (Wed.)

午前の授業は過小決定、占星術、錬金術。 一回目の授業アンケートで「シラバスの錬金術という言葉に引かれてきました」と 書いているひとがいたのでちょっと力をいれて哲学者の薔薇園とか緑のライオンとか いう単語も挿入。 錬金術のことなど何も知らないのになぜか錬金術について授業ができてしまう とはなんという錬金術。 レポート課題発表。昨日の晩になってこの授業のレポート課題と別の授業で出した課題が かぶっていることに気づいたが、もう資料を印刷したあとだったのでそのままゴーサイン。 とりあえず口頭で「同じ答え書いて来ちゃだめよ」と釘を刺す。 次回は気をつけなくては。

午後の演習はソーバーの知的設計説批判の続きでテスト可能性についてのソーバーの 定義のあたり。広い意味でブートストラッピング系の、文脈を固定すればローカルには テストは可能、という立場。 還元不可能なまでに複雑なものが自然選択でできることはありえない、というベーエ に対して、ソーバーの答えの一つは「無限集団ならともかく、有限なサイズの集団なら 起こりえないとまではいえない」というものなのだが、それが答えになるようなことを ベーエが主張していると思うというのは、いくらなんでもuncharitableに読み過ぎであろう。

栗本薫死去ですか。本の後書きに手術して大変だったみたいなことは 書いていたがそんなに悪かったとは知らなかった。ご冥福をお祈りします。 栗本薫の小説は中学生のころにかたっぱしから読んだし、 彼女の作品を橋渡しにしてその後SFやミステリを読むようになったので、 わたしの読書人生にずいぶん大きな影響を与えたのはまちがいない。 わたしの人格の何パーセントかは栗本薫でできていると言ってもいいかもしれない。 彼女は初期には速筆のわりにけっこう手の込んだものを書いていてすごかったのだが、 その後は速いだけで書くものがどんどんすかすかになっていって、 わたしもかれこれ20年前にフォローするのをやめてしまった。最近はどうだったのだろう。 グインサーガの発行ペースを見る限りではあまり改善されていなかったのではないか という気がするのだが。


May 26, 2009 (Tue.)

授業の準備と週末の講演の準備。

某寮の建て替えについては寮生らしき人が ブログにいろいろ情報をまとめて くれているようだ。 この寮の建て替えについては関心を持つOBもけっこう いるだろうから、こういう形で情報発信してもらえるのは ありがたい。


May 25, 2009 (Mon.)

宣伝。
30日に ヒトと動物の関係学会の例会で 「なぜ動物倫理の話はかみあわないのか 英米倫理学の観点から見る動物福祉と動物解放論」 というタイトルで講演します。場所は東大農学部です (くわしい例会情報も学会ウェブサイトにあります)。 このテーマに興味のある方はどうぞ。

実在論の授業は悲観的帰納法をどう論駁するかという話の続きと 歴史的事例としての熱素説・光学のエーテル説。 マッカラフの回転エーテルモデルというのが何を言っているのか 調べてもよく分からない。 第一回のtake-home examの課題も発表。 今回はけっこうストレートな問題ばかりになった。


May 24, 2009 (Sun.)

科学哲学コロキアム。 ミュンヘン大学の先生が証明論の話。計算的内容を推論につかっているかどうか で実は論理結合子を区別する必要があるんだという話など。 講演そのものは全く歯が立たなかったが、質疑を聞いているうちにぼんやりと 様子が分かっってきたところで時間切れ。 あとで「こういうテクニカルな話題だとやはり出席者が少なくなってすみません」 と講演者の先生に言ったら「哲学者相手だということでこれ以上できないくらい テクニカルじゃない話をしたんだが」というお答え。むう。


May 23, 2009 (Sat.)

工学部の先生たちが中心になってやっている縮小社会研究会なるものに出席。 経済学の観点から、温暖化対策に 実際どのくらい経済活動の縮小が必要なのかという試算とか、 アラル海がほとんど消滅しかかっている現状についての講演とか。 アラル海の消滅というのはなんとなく気候変動が原因だと思っていたのだが 100パーセント人為的な原因(アムダリアとシルダリアからの取水)なんだとか。


May 22, 2009 (Fri.)

京都市内で新型インフルエンザの発症者が出たということで市内の 大学も休講したりしているようだが、京大は平常営業。 朝日のニュースによると対応がのんびりしているわけではなくて 感染症研究チームが独自に分析した結果らしい。

某大学の先生の殺人事件で元教え子が容疑者としてつかまったとか。 我が身も振り返ってみるがとりあえずまだ刺されそうな心当たりはない。 しかし殺された先生も刺される心当たりはなかったものと思われるから 安心はできない。

発表演習と読書会はお休み(インフルと関係なく某学会にみんなで出かけているため)。 講義は通常どおり実施。確率的推論の補足説明と科学的説明論争。 ヒュームの因果性についての懐疑は大きなテーマだがさらっと流す。

昔住んでいた寮の立て替え計画が本格的に始動しそうだということで説明会に。 この条件で折り合えるなんてわれわれのころからみたら夢のような話だな。


May 21, 2009 (Thr.)

お昼に会議。

精神的な障壁をのりこえて三つほど滞っていた事務を処理。

授業準備。こっちの方がまだしも楽しい。


May 20, 2009 (Wed.)

午前の授業は進化論と反証主義みたいな話。過小決定の説明に入ったところで 時間切れ。

午後の演習は設計の議論に対するソーバーの分析。 主観的には尤度主義でやっているつもりかもしれないが、事前確率の評価 をいろいろなところにすべりこませて結論につなげているだけのように見える。

連休中に温存した体力を二週間ではやくも使い切った感じ。 授業をやっていても頭がまわらないので説明がまわりくどくなる。 これからレポート採点で忙しくなるときなのにどうなることやら。


May 19, 2009 (Tue.)

今週も大府で社員研修。


May 18, 2009 (Mon.)

実在論の授業は悲観的帰納法。ラウダンの論文のまとめと それに対するシロスの批判。昔つくったレジュメを再利用。


May 17, 2009 (Sun.)

久しぶりに芝居を見にいく。同志社系の劇団。 同志社の学生劇団の芝居は学生のころはよく見に行っていたが なんとなく思い出す。 よくもわるくも育ちの良さが芝居ににじみ出ているというか。 わたしが見ていた世代とは10年くらい違うはずだが。


May 15, 2009 (Fri.)

発表演習は学会を控えた二人の予行演習。 ギブスの熱力学と統計力学、および社会心理学における素朴心理学の役割。

授業は確率論のさわりと科学的説明のさわり。 確率論を「さわりだけ」紹介するという戦略は失敗。 アンケートにも「よく分からなかった」というコメント多数。 来年はもっと時間をちゃんととってやろう。

ばたばたといろいろな仕事の依頼が。


May 14, 2009 (Thr.)

会議の日。仕事の分担など。


May 13, 2009 (Wed.)

水曜は二週間ぶりの授業。午前の授業は反証主義と精神分析。 同じような内容の授業を並行してやっている上に間が空いてしまったもので 前回何をどこまで話したか思い出せない。まあしかしきっと学生も同じだろう ということで繰り返しをおそれずひととおり説明。

午後の演習はソーバー第二章。知的設計説の紹介と、この論争は 尤度主義で分析されるべきだというソーバーの主張など。 しかしID説を巡る論争というのはむしろ尤度主義の限界が 浮き彫りになる事例だと思うのだが。

〆切をすぎた報告書をあわてて作成。これまで事務がやってくれていた細かい ところもこっちがやってもっていかないといけないようだ。

京大のインフル対策マニュアルが若干アップデートされて だいぶ緩和された。しかし流行地域への渡航はあいかわらず 「強く自粛を求める」ということでやっぱり来月の出張は見合わせ。


May 12, 2009 (Tue.)

某社員研修のため大府へ。 おもいがけないところで名古屋時代の学生さんに会う。


May 11, 2009 (Mon.)

実在論の講義は無奇跡論法について。 スマート、マクスウェル、ボイド、パトナムと 人によってそれぞれ微妙にバージョンが違うんですよという話とか。 しかしPsillosのスマート解釈はいただけない。あと、 PsillosはIBEの正当化をめぐる循環を擁護する議論の中で認識論的外在主義を 持ち出すが、もし外在主義を本気でとるなら、循環的正当化すら必要 なくなるはず。


May 8, 2009 (Fri.)

発表演習は実在論論争をもっとメタな視点から分析しようという研究計画について。

文学部の講義はヒュームの問題、IBE、および帰納と確率の関係についての さわり。 学生さんからの質問へのお答えいろいろ。質問用紙をこまめに使うと 説明しおとしたところなど指摘してもらえて助かる。 しかしレジュメの誤植はアンケートに書くんじゃなくて その場で指摘してもらえた方がうれしいんだが。

科学史読書会。クラウジウスとヘルムホルツ。 いっしょくたにされがちだがこの二人のもともとの 志向はかなり異なっていたとか。


May 7, 2009 (Thr.)

通常業務に復帰。とりあえず書類書きに授業準備。 来週と再来週は社員研修の講師に行くので前倒しで準備していかないと間に合わない。

京大ではインフルエンザ発生国に行ったら帰国後一週間は就業禁止ということになった。 授業の合間にアメリカに学会に行く予定だったがこれは自粛にするしかないか。

天羽さんによるニセ科学問題についてのまとめ。 判定のガイドライン試案など実践的な内容。 こういうまとめは非常に助かるのだが、科学哲学への言及に首をかしげるところが あるのでちょっとコメント。
天羽さんは、 ニセ科学を考える時に陥りやすい間違い の項で 自分の言うニセ科学の判定は科学哲学の線引き問題と違って 「言ってることと現実とがどれだけ乖離しているか」によって判断するのだ という立場だと述べているが 科学哲学でもそれを問題にして悪い理由はない。 というか「科学のようで科学でない」というのは科学哲学で使われる 疑似科学という言葉の定義でもある。違いは、科学哲学では単に 「科学の装いをとっている」という点については決着がついているものとして話が始まって いるというだけではなかろうか。天羽さんも指摘するとおり、そういう 装いをとっているかどうかは法的な議論になって あまり哲学者にとって興味を引く話題にならないので 議論の対象にしないだけであろう。
同じ箇所で天羽さんは科学哲学の問題意識と自分の問題意識の対比として、 「「ニセ科学判定問題」は、科学と非科学のグレーゾーン判定問題とは関係がない。 科学かどうかの判定が現状ではグレーであるにもかかわらず、 「科学として確定しています」などと強弁するとニセ科学になる。」と述べている。 しかし、真偽の判定についてグレーゾーンの問題について「科学として 確定しています」と強弁する態度は、多くの哲学的判定基準で明確に疑似科学に分類する (つまり疑似科学かどうかについてはグレーゾーンではない)と思う。 でも、強弁とみなすべきかはっきりしない、証拠の解釈次第では確定していると いえなくもない、といったような場合にはこの意味でのグレーゾーンになってきて、 それが科学哲学における線引き問題で扱われるグレーゾーンの問題の一つの 大きなポイントだと思う。 もしかして天羽さんは科学哲学での線引き問題について、あまりにポパー(の俗流解釈)に とらわれすぎているのではないだろうか?
それと、もう一つ気になったのだが、同じ項で、 「科学哲学の側から「科学か非科学かはっきりしないものをニセ科学と呼ぶのはまずい」などと主張するのは、トンチンカンということになる」というのは、 そういうことを科学哲学の側から(天羽さんに対して?)言っている人がいるのだろうか? あるいはラウダンの「科学か否かというのは問題の立て方自体を間違っていて、あるのは いい科学と悪い科学だけだ」といった主張を念頭においているのだろうか?

追記: 以上の件についてはさっそく天羽さんにとりあげていただき、記述の修正が 行われています。まあただこういうことを書きましたという資料として残しておきます。


May 1, 2009 (Fri.)

面談一件。

授業。この授業で使う範囲での古典論理の記号の紹介。 ちょっとがんばればタブローのさわりくらいは紹介できそうな気もするが さすがに脱線しすぎなのでほどほどで撤退。 肯定式、否定式、枚挙的帰納法、仮説演繹法、反証主義の説明。 記号使うとやっぱり楽だ。 念のためにアンケートをとってみたが、このくらいの記号だったら初耳の人も それほど問題なくついてきているようだ。


April 2009



April 30, 2009 (Thr.)

来客一件。 因果的な責任と道義的な責任の関係とかそういうことについて 即興の講釈をたれる。

先日の「思想」の特集を読んだ鶴見さんから手紙がきた。 留学中に読んだものについての情報など。 思想史的な論文で本人から反応があるというのは大変妙な気分だ。


April 29, 2009 (Wed.)

関西盲導犬協会のオープンデーということで亀岡まで盲導犬に会いに行く。


April 28, 2009 (Tue.)

寝過ごす。

学会のあとしまつをいろいろ。

先日のシンポや『思想』の特集もふくめて 業績リストをアップデート。

夜は研究室の新歓飲み会。こじんまりしてきたとはいえ みんなあつまるとそれなりに数がいるものだ。 今年非常勤をお願いしている先生たちとも懇親。


April 27, 2009 (Mon.)

宣伝。
『思想』の5月号に「『思想の科学』の原点をめぐって」という小特集が掲載されています。 藤野寛さんとわたしが鶴見俊輔さんに対しておこなったインタビューや、 藤野さんと私の論文などが掲載されています。 インタビューは編集者の方の努力でかなり整理されていますが 当日の雰囲気が感じられるものになっていると思います。

授業は道具主義。マッハとデュエムとおまけにクレイグの定理。 「見えないくらい小さい振動」を認めるのに「見えないくらい小さい粒子」としての 原子は認めないというマッハの立場とその根拠とされる「連続性原理」がやはり興味を引く。 巨視的な対象を分割していったら連続的に原子の大きさまでたどりつく、と考えても いいのではないか、という質問に対して ちゃんとマッハを読み込んでいなかったので授業ではいい加減な答えになってしまったが、 要するにある程度分割したところでマクロな性質そのものが消滅し、 原子が持つとされるミクロな性質が登場することになるため、連続性そのものが 切れるのだ、というのがマッハの答えのようだ。


April 26, 2009 (Sun.)

大会二日目。 午前は生命の哲学のワークショップに参加。

午後はシンポの会場設営をしたり授業の準備をしたり。 予想外の来場者数の多さに入場制限をかけることに。 結果から言えば入場制限に踏み切るタイミングが若干はやすぎた ようだが、まあ危機管理はちょっとやりすぎくらいで十分。

シンポジウム「これが応用哲学だ!」。 提題者は私と森岡正博さんと茂木健一郎さん。 わたしの発表パワーポイントは こちら (pdf化したもの)。 ぜんぜん立場もアプローチも違う三人をあつめてきて シンポになるのか、とおもいきや、むしろばらついていた おかげで「応用哲学はどうあるべきか」「哲学そのものはこれから どうあるべきか」という基本的な問題に話題を集中させるという 結果になったようだ。 ところでテレビの茂木さんのイメージで茂木さんを見にこられた方は だいぶ意外な印象をうけて帰って行ったのではないだろうか?

まあまだまだ不十分なところも多い学会ですが 異文化コミュニケーションの精神で気長によろしくおねがいします。

そのあとは懇親会。しばらくぶりに話す人やはじめての人などいろいろ。 ちょっとした事件もあったり。


April 25, 2009 (Sat.)

応用哲学会大会初日。 はじめてのことばかりで手探りで準備をすすめてきたわりには 受付まわりも会場もほとんど混乱なく進行。

わたしの仕事は個人発表の司会と総会の司会。 かなりつきあいの長い発表者の名前を間違えたりという はずかしいミスはあったがおおむねつつがなく。

その他には内職をしながら地球科学者からの科学哲学への期待 みたいなセッションをきいたり。

学会の懇親会。 完全に主催者の予想を上回る参加者でものすごい人でごったがえしている。 食事はなんとか足りたようだ。

その後は最近ガオーさんにのっとられつつある某さんや中世哲学の方と 懇親。メインの二次会はどうせあふれかえるだろうと思って遠慮したのだが、 逆にみんな遠慮してぜんぜん集まらなかったらしい。申し訳ない。


April 24, 2009 (Fri.)

発表演習はギブスの熱力学と統計力学について。 試問のときにくらべるとなんか結論がだいぶ後退しているような気が。

授業は「科学とは何か」二回目。みなさんからいただいた科学のイメージについて コメント。人類を幸福にするものというポジティブなイメージから 宗教の一種というすねた見方までいろいろ。 そのあと線引き問題に終止符をうったラウダンの論文と家族的類似性 の概念について。

科学史読書会。この著者によれば結局ヴィルヘルム・ウェーバーこそが 最初の掛け値なしの理論物理学者だということになるらしい。

あすの学会の設営。ちょっと顔を出すがわたしは指揮系統からはみ出しているので あまりやることがない。


April 23, 2009 (Thr.)

会議。

大学一年のときの同級生が今度同じ研究科に赴任してきたので少し話す。 私自身はもう当時のクラスの仲間とはほとんど連絡をとってないのだが 話によるとけっこう研究者になっている人も多いらしい。


April 22, 2009 (Wed.)

午前の授業は演繹、帰納、ヒュームの問題、反証主義のさわりなど。

午後のソーバー演習はネイマン=ピアソン型の頻度主義の難点いろいろ。 普通NP検定の紹介では出てこないモデル選択の話が突然出てきていて 初心者が読むにはかなりつらい。「知識は前提としない」とか序文で書いていた はずだが。

ソーバーといえばPhilosophy of Biology の訳が『進化論の射程』という タイトルで翻訳されたので早速入手。今読んでいるEvidence and Evolution と重複する話題もけっこう多い。 生物学の哲学についてとりあえず手っ取り早く知りたいという人に おすすめできる本ができたのは大変たすかる。 原書も定評のある教科書だし 翻訳陣も信用できる面々なので生物学の哲学に関心があって3800円だしてもよい という人にとっては買って損はないでしょう。


April 21, 2009 (Tue.)

授業準備。発表準備。 とりあえず講演そのものは「応用哲学と私」みたいな話になりそう。 けっこう一般の人がきそうなのでそちらにも気を遣う必要があるか。 「研究者と市民が哲学について語り合う場」だと 報道もされたわけだしな。

そういえばなぜか応用哲学会関係の問い合わせで私を指名して 外からくるものがいくつかあったので妙だと思っていたのだが、 ウェブサイトの トップページだけ見るとわたしの名前が二回も出てきて まるで首謀者みたいだ。


April 20, 2009 (Mon.)

授業は実在論論争における還元主義・操作主義。 還元文路線の失敗という定番の話題。 シロスの紹介するヘンペルの立場が実在論論争と どうかみあっているのかよく分からない。


April 17, 2009 (Fri.)

発表演習は生物多様性について。 すでに動いているところに哲学者が首をつっこむときは慎重さが必要。

文学部向け講義。科学と哲学の関係のややこしい歴史。境界設定問題のさわり。 「科学哲学は昔は哲学というよりは科学者の仕事の一部だったけどその科学自体が 実は自然哲学と呼ばる哲学の一部で、とはいっても近代以降は実質的な 分野としては今で言う哲学と科学は分かれてたんですよ」的な。 なんかもっとすっきりと図式化できないものかな。


April 16, 2009 (Thr.)

工学倫理リレー講義。「工学倫理の歴史と哲学」 ということで職人の倫理からプロフェッショナルの倫理へというような話など。 オーガナイザーの先生は哲学というからギリシャ哲学のテクネーの話とかを するのかと思っていたとのこと。


April 15, 2009 (Wed.)

午前の授業は創造科学とID論。例によってパワポと黒板の併用という事が想定されていない部屋で非常に使いにくい。 そういえば 創造デザイン学会の渡辺先生はまさにこのキャンパスで英語を教えてたん だった、と授業をしながら思い出す。もうかれこれ10年以上前に退官されているようだが。 残念ながら私はニアミスで授業をうけそこねた(たしか一回生のときに文学部の他の クラスの指定の英語の授業をしていた)。それがこんな形でまた名前を見ることに なろうとうは。

午後の授業はソーバー演習。尤度主義とフィッシャー型頻度主義。 ソーバー先生は尤度主義とベイズ主義はあまり矛盾しないという説明のしかた をしているが、それはあくまで尤度主義側から見た話で、ベイズ主義者からははぜんぜん そうは見えないのでは、という印象。


April 13, 2009 (Mon.)

授業は科学的実在論一回目。論争の見取り図。 授業の準備をしながら、自分が現象主義と道具主義の歴史的な 関係についてきちんと把握していないことに気づく。 講義なのに演習室におしこめられてしまったがなんとか全員座れそう。 これでなんとか一巡。もう一巡で大体落ち着くはず。


April 10, 2009 (Fri.)

年度初めの専修ガイダンス。開始時間のチェックを忘れていて 学生さんが呼びにくるまではじまっているのに気づいていなかった。 しょっぱなからぬるい。

科学哲学入門(文学部用)講義一回目。 思ったより多く学生が来たもので資料がたりない。 科学哲学ってこういうもんですということでとりあえず 商品をいろいろ並べてみていたら時間いっぱいまでしゃべってしまう。 あいかわらず声がかれていて学生さんにも迷惑をかける。

応用哲学会の第一回大会について先日の記者会見をうけて 読売新聞が記事にしてくれたようです( こちら)。 地味な記事でよかった。 その応用哲学会ですが、 プログラムが公開されています。 学会規模のわりにずいぶん盛りだくさんな企画となっていますので 何か興味をひくセッションなど発見された方はどうぞおこしください。 その場での入会の申請もできるようになる予定です。


April 9, 2009 (Thr.)

会議。


April 8, 2009 (Wed.)

開講。

2限は科学哲学入門(全学教育用)。いつもの一回目のイントロダクション。 マイクを使わずにしゃべっていたら声がかれる。 マイクなしの大教室講義というのをしばらくやってなかったので かげんがわからなくなっていた。

3限はソーバー演習。次回からの担当決めをしたあと とりあえず1.2節ベイズ主義までわたしの担当で解説。

応用哲学会発足の記者会見というものに出席。 会見というからどういうものかと思っていたら記者室の真ん中のソファー に座って回りの記者さんたちにプレゼンするという感じのものであった。

大会実行委員会。当日の運営は徒弟制度のしっかりした研究室が主体になって やってくれるそうなので安心。

体調も悪いのでそのあとの飲み会はほどほどで辞す。


April 7, 2009 (Tue.)

授業準備続き。もう明日開講だというのに。

うちにも通知きた。


April 6, 2009 (Mon.)

週末はほぼ活動停止状態だったのでなんとかエンジンをかけないと。 とにかく授業準備。それからシンポの準備も。

と思いつつペーパーワークをしているあいだに日が暮れる。


April 4, 2009 (Sat.)

小林道夫先生の退官記念講演とパーティー。 いろいろつっこみどころのある講演だったので 小林先生の講義を親しく聞く機会などそんなにあるものではないから、 質問しようと待ちかまえていたら「講演なので質疑はありません」とか。 他にも肩すかしをくった人が何人かいた模様。 小林先生本人も拍子抜けしているようだった。

パーティーは医学部の同窓会の会館で。 久しぶりにお会いした方たちと歓談したり仕事の相談をしたり。 先生の新著もいただく。 二次会まで参加。


April 3, 2009 (Fri.)

名大の図書館で調べ物など。納本とかいろいろ雑用も片付ける。

科学酒場。ゲストは上野吉一さんで、 動物園の役割について アメリカでのとりくみの紹介など映像を使いながら話題提供。 しかし「常同行動を見るのは気分が悪い」という程度の理由で 数百億円は使えないよなあ。動物福祉派はちゃんとした理論武装が必要。


April 2, 2009 (Thr.)

明日の「科学酒場」 の開始時間について、この日記では19時と告知していましたが チラシや ウェブサイトでは18時開始になっていました。 ということで18時過ぎにははじまると思います。 参加を予定されている方はお気をつけください。

科研報告書だ合評会だシンポだとどたばたしているあいだに春休みも終わり、 気がつけばもう開講まで一週間を切っている。 とりあえず気を取り直してシラバスの作成。

スケジュールを調べていていきなり後期のリレー講義と通常講義のバッティングを発見。 ぬるすぎるが文学部の特別仕様学年暦のおかげでなんとかなりそう。

放送大学の方も放送が始まるようだ。われわれの科目「生活知と科学知」 は金曜22時15分から23時で4月3日開始だそうです。


April 1, 2009 (Wed.)

先日の合評会でいただいたコメントやウェブ上でいただいた指摘をもとに 『動物からの倫理学入門』正誤表 をアップデートしました。特に一件大変はずかしいミスが。うう。


March 2009



March 30, 2009 (Mon.)

宮崎にいってイギリス哲学会でしゃべってきました。

「ダーウィンの残した思考ツール 近年の生物学哲学の話題から」 日本イギリス哲学会第33回総会・研究大会シンポジウム「ダーウィンと現在」提題
思想史の学会なので生物学哲学の方でどういう研究をしているかあまりご存じないだろう、 ということでまあおおざっぱな紹介をメインに。資料のpdfファイルは こちら。 提題者の一人は若手のスペンサー研究者。そういう不人気領域に切り込んでいく若手が いるのはたのもしい。

学会の初日にはアダム・スミスのシンポジウムということでスミス研究で知られる 斯界の長老が出席されていた。ずいぶん元気そうなのでもしかしてまだけっこう お若いのかと思いきや挨拶で89歳だと言っていて仰天。いや、確かに「社会思想小史」 の最初の版が1951年だから計算はあうのだが外見からは70そこそこにしか見えない。

宮崎大はやしの木なんか生えていてトロピカルな大変いいかんじの大学だが 公共交通機関で行くにはかなり不便。というか宮崎そのものが公共交通機関が不便。 駅前に宿をとったのだがJRはあまり市民の足として利用されていない感じで 大変さびれている。

学会が終わった後は科学技術館や動物園を見学。 客がけっこう自由にえさをあげられたりする昔なつかしいシステムの動物園。 動物園前のバス停の時刻表を見たら1時台の次は5時台しかバスがなくくらくらする。 日本国内の県庁所在地でここまで公共交通機関がさびれているとは。


March 23, 2009 (Mon.)

修士の終了式のはずだが研究室では特に行事とかはなさそう。

週末の発表の準備。そろそろスパートをかけないと。 週末の発表は宮崎大学で行われるイギリス哲学会なのだが、 学会ウェブサイトを見ても 10月以降全く情報が更新されていない。 最近はインターネットで学会のプログラムが入手できるのが当たり前になってきているので たまにこういうところがあるとつまづいてしまう。

科研費の報告書 をアップしました。戦前の動物愛護運動の調査研究が主です。 これで過去4年ほどやってきた「趣味の研究」も一応一段落。

来年度開講の放送大学の科目 『生活知と科学知』の教科書がそろそろ 市販されているようです(しかしアマゾンは品切れ中)。 主任の二人の他、内田麻理香さん、札野順さん、平川秀幸さん という強力執筆陣をお迎えして読み応えのある本にしあがっていると思います。 基本は科学技術コミュニケーションですが、ちょっと切り口を変えたり工夫したり したところもありますので関心のある方はぜひどうぞ。

それにあわせて 業績リストもアップデート。

一年前のAPPEの参加報告書をようやく完成させたのでアップ。


March 21, 2009 (Sat.)

京都生命倫理研究会に朝から参加。 非常に盛りだくさんで勉強になる。

午後の最後はわたしの本の合評会。 コメントとリプライは京都生命倫理研究会のホームページにアップされている のでそれを読むとちょっとは様子がわかるかもしれません (わからないかもしれません)。 細かいミスをいろいろ指摘していただいたので次の版では修正を入れたいと思います。

懇親会。なんかポテト料理が多い。 合評会に参加していた学生さんに「文章で書いているときとしゃべるときでなんで あんなに態度が違うんですか」とあとで聞かれたので「文章を書くわたしと しゃべるわたしは別人格で記憶も共有していないかもしれない」と答えておいた。 二次会まで参加。


March 19, 2009 (Thr.)

社会倫理研究所の奨励賞の授賞式に出席するため南山へ。 今回受賞したのは環境プラグマティズムのアンドリュー・ライトの研究。 それもあって選考委員長の加藤先生の挨拶が日本環境倫理学史みたいな 壮大な話に。

式のあとは簡単な立食パーティー。 すでに着手から15年が経過しつつある某翻訳について相談。 食べ物がかなり余っていたのでフルーツだけつつんでもらう。


March 18, 2009 (Wed.)

市場で魚やビーバーやとりやさいみそを買って帰る。


March 17, 2009 (Tue.)

某翻訳出版のお祝いの会で金沢へ。たいへんよい店につれていっていただく。


March 16, 2009 (Mon.)

前回の日記から20日ほどあいたがその間に某業務にかかわったり 休暇をとって上海に行ったり科研の報告書をつくったり いろいろしていた。何とか一息ついたと思ったらも3月も大詰め。

カフェシアンティフィーク名古屋の科学酒場の宣伝です。私も行きます。
2009年4月3日(金) 19:00〜 18:00 ~ (修正注意)
カルヴァドスにて ( 場所は前回の案内を参照)
ゲストサイエンティスト: 上野吉一さん(東山総合公園 企画官)
話題「動物園はなぜ必要か:これからの動物園」
参 加 費 1000円(ワンドリンクと小皿付き)
主 催 : カフェシアンティフィーク名古屋
協 力 : カルヴァドス

科研費のつかいきりかたについて事務といろいろ相談。 前任校でできたことがこちらではまだ導入されていないのでちょっとストレスがたまる。 とりあえず発注。

さまざまな重要議題を処理する会議。わたしは1つですんだが人によっては 会議4連続だとか。